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原点。

こんばんは 玄武です。

今回の記事は、
播州の祭りをより多くの人々に理解して頂く為に
原点に返って記事を作成します。

播州の祭りには特殊用語が沢山ありますので、
それらも、ご説明したいと思います。

かなり長くなりますが、最後までお付き合い下さい。

  • 播州の祭りといっても、
    神社によって歴史や文化がそれぞれあり、
    今回説明する記事が、すべて同じとは限りません。
    あくまで参考と思って下さい。
  1. 「まずは、屋台とは?」・・って事で説明します。

    私達の地区の屋台は通称“神輿屋根型屋台”
    呼ばれるもので屋台本体を製作する大工、
    狭間(さま)、露盤(ろばん) などの木造彫刻、

    擬宝珠(ぎぼし)、総才端(そうさばな) などの錺金具、
    水引幕(みずひきまく)、
    高欄掛(こうらんかけ) などの刺繍物、
    漆塗り、金箔の箔押し、太鼓や伊達綱(だてづな) など
    多くの職人の技が一体となって完成しています。
    屋台は、
    匠の技を結集した“動く芸術品”と言えます。
    .
  2. 次は、屋台の詳細です。

    屋台の詳細は、相互リンクさせて頂いています、
    砂川仏壇店さんに屋台の詳細が
    掲載されていますのでそちらをご覧下さい。

    屋台詳細:(URL) http://www.urushinuri.com/yataisyousai.htm

    砂川仏壇店さんは、屋台や神社仏閣の漆塗り、
    金箔押し、彩色(さいしき)を本業とし、
    伝統の技術でいつも真剣に
    仕事に向き合う本物の職人さんです。
    私のあこがれの職人さんです。

    よく取材でお世話になっています。
    .
  3. 播州の祭りは、普段使わない言葉が沢山ありますので、
    用語などを、紹介します。

  • 屋台の呼び名
    やたい、やっさ、やったい
    .
  • 屋台蔵(やたいぐら)
    屋台を格納する場所
    御蔵(ごぐら)、蔵(くら)とも言います。
    御蔵は屋台を所有する村にあります。
    亀山の御蔵は公民館の隣にあります。
    .
  • 練り子(ねりこ)
    屋台を担ぐ人の事です。 
    地区によって様々ですが、屋台は担ぐではなく
    屋台を練るといいます。
    .
  • 乗り子(のりこ)
    屋台に乗って太鼓を打つ人のことを
    乗り子といいます。「別名(太鼓打ち)」
    屋台の四方に4人の太鼓打ちが座り
    その中でも屋台後方に乗る乗り子を真(しん)といいます。
    真は4人の太鼓打ちのリーダーになり、
    太鼓打ちの中でも熟練した人がこれを努めます。
    屋台練りは、太鼓のリズムに合わせて練られる為
    太鼓の打ち方によって屋台の練り方が変わります。
    .
  • ブイ
    屋台の太鼓を打つバチの事を
    「ブイ」といいます。
    ちなみに、太鼓は叩くではなく、「打つ」です。
    .
  • 屋台練り(やたいねり)
    屋台は練り子の肩に担がれて運行されます。
    これを屋台練りと言います。
    太鼓のリズムと掛け声に合わせて進行します。
    .
  • 屋台の練りだし
    屋台が出発すること。
    .
  • 出立ち(でだち)
    屋台蔵から、出発するときに使います。

    .
  • 差す(さす)
    練り子が両手を伸ばし、屋台を
    高く差し上げることを「差す」といいます。
    屋台を差すときの掛け声は、地域によって様々です。
    .
  • 練り合わせ(ねりあわせ)
    複数の屋台が、お互いの屋台の脇棒(わきぼう)を
    接触させて練り競うというものです。
    屋台を合わす脇棒の練り子は、内側から脇棒を練ります。
    .
  • 宮入(みやいり)
    祭礼の練り物が神社の境内に繰り込むこと。
    超簡単にいうと、例祭の日に屋台が神社に参ること。
    神社から村に帰る事を、宮出(みやで)といいます。
    .
  • 棒端(ぼうばな)
    本棒の先端には、屋台の舵取りをする為の
    綱(つな)が取り付けられています。
    この綱を持って、屋台の誘導にあたる者を、
    棒端(ぼうばな)と呼び、屋台の進行をコントロールします。
    体格が大きく、屈強な者が多し。
    .
  • 紙手(しで)
    長さ約2メートル、太さ約5センチ程の青竹の先端に
    色紙を取り付けて丸く開いたものをいいます。
    シデは、屋台の周囲で一斉に振り動かされ、
    屋台練りを一層引き立たせます。
    姫路市海岸部の祭りでは町別に色分けされており、
    シデの紙は町の色を用いるため、

    シデと練り子の鉢巻きでどこの町の屋台か
    わかるようになっています。


    Pict0089
    ↑ 屋台の周囲で紙手が振られます。
    .
  • 幟(のぼり)
    幟は屋台を先導する役割があり、
    町の目印のようなものです。
    幟には町名が刺繍され、
    長い青竹の先端には紙手(シデ)が取り付けられています。

    Pict0076

    ↑写真の中央に幟があります。
     奥に亀山屋台が見えます。

  • まわし
    祭りに参加する際に練り子などが
    締め込む祭り衣装。

    一般的に、相撲取りが練習などで
    使用している物を「泥まわし」と呼び、
    本番で使用する物を「化粧まわし」
    と呼んでいます。

    「ふんどし」と呼ばれる方もいらっしゃいますが
    播州地方の呼び名は「まわし」です。

    ※地域により「まわし」ではないところもあります。

    Photo_2
    ↑ まわしを締め込んでいる
      亀山の練り子

※ 本文記事は、関係者様のご協力により制作出来ました。
  この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

最後に、読者様。
長文の閲覧ありがとうございました。

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コメント

玄武-sama、
すごい、初心者用に分かりやすいです!
どうもありがとうございます!!

一つ質問なのですが、「練り合わせ」「練り競う」ときの、優勢、劣勢の決め方(感じ方)はあるのですか?
地域によっては同じ神社に「宮入」する屋台が複数あるのでしょうか?

投稿: ぐぴろん | 2007年10月14日 (日) 10時33分

ほんまに長いですね!お疲れ様です。前後半にわけてやってもいいくらいのボリュームですよ。
すごいですね!
娯楽の少ない時代から地域のイベント(年に一度の)秋季例大祭として町内一丸となり我が村はこんなにすごいぞ、こんなことができるぞとプライドと意地と見栄をはってお互い競い合い、称え合うのが
祭りの原点だと思いますがそれをカタチにしていく
うちにこんなにたくさん出来上がっていったんでしょうね~。後半楽しみにしてます。   

投稿: 亀竹 | 2007年10月14日 (日) 17時51分

>ぐぴろんさん
コメントありがとうございます。

分かり易かったですか?
さくっと説明したので、まだまだ解読不可能文字が
出てくると思います。
その時は「コメント」にて質問してね。

さて、質問の件ですが、「練り合わせ」は
基本勝ち負けですので、最後まで練ったほうが勝ち
ですね。
屋台を合わしている時、片方が落ちかけたら
棒端(ぼうばな)が、瞬時に屋台を離します。
(練り子の安全確保の為)

宮入ですが、神社ごとに村(町)が決まっていて
一般的に氏子(うじこ)と呼ばれています。
例えば、私の氏神様の神社、
生矢(いくや)神社の氏子(村)は、
亀山町、飯田(いいだ)町、
手柄(てがら)町、栗山(くりやま)町となります。
したがって、他地区の神社に亀山屋台を持って行く
という事はしません。(氏神様が違うから)

しかし、宮出後、近隣の神社と例祭日(祭りの日)が同じで他町(他神社)と練り合わせをする・・という
こともごく稀にあります。

ちなみに、例祭日は、日にちが固定されている所も
あり、それも神社ごとに決まっています。

(例)10月13日(宵宮)、10月14日(本宮)
上記の日付は、的形(まとがた)湊(みなと)神社
の秋季例祭日です。

投稿: 玄武 | 2007年10月14日 (日) 17時58分

>亀竹さん
フォローのコメントありがとうございます。
私、日本語苦手ですのでこまめにフォローお願いしますね。(笑)

確かに、祭りも年に一度だからこそ盛り上がるんですよね。
この調子で、玄武会の会合(一杯の・・)も盛り上がりましょう。

投稿: 玄武 | 2007年10月14日 (日) 18時21分

最後まで「練る」と勝ち!なんですか。
「やっさやっさ」と上下に持ち上げて、お互いに近距離で練り合って。
あまり長い距離を移動するのではなく、バランスを崩したほうが(押し出されたほうが)負け、という感じですか?
屋台同士に挟まれて怪我をしないように、引き上げるリーダー「棒端」の判断。潔さ。カッコいいですねぇ

宵宮、本宮とは、前夜祭、本番!ということでしょうか?

生矢神社へは同じ日に、4つの屋台がお参りにくるんですね。ほーー。。。
勉強になります!!

投稿: ぐぴろん | 2007年10月14日 (日) 22時12分

>ぐぴろんさん。こんばんは

コメントありがとうございます。

練り合わせですが、基本は最後まで
練ったほうが勝ち!・・でOKです。
たいていバランスが崩れてきて棒端が離すという感じでしょうか。

練り合わせの時は、まず屋台を肩に担ぎ、
(横から見たら、練り子は起立した状態かな)
屋台が上がっている状態で、屋台の
脇棒(わきぼう)同士をあわせていきます。

長い道ですと、練り合わせながら歩きますが、
ほとんどが、その場で屋台が合わさった状態で
右へ行き、左へ行き、右回り、左回り、の状態です。
ざくっと説明しましたが、当ブログの10月9日の
生矢神社 宵宮 亀山・手柄練り合わせの動画を
ご覧頂ければ幸いです。(練り合わせですが・・)

それから、「宵宮」、「本宮」ですが、
亀山町を例にしますと、「宵宮」で、村(町)練りをして、「本宮」で神社に屋台を持って行きますね。
「本宮」も神社に行くまでと、「宮出」後の村に帰ってきてからは村練りとして、屋台練りが行われます。
練る以外は台車に乗せて移動します。
「前夜祭」とは、祭りの前夜に行われる村のイベント的な事です。
上記の事は、一概にすべての神社と同じではありませんし、村によってもそれぞれですよ。

神社の屋台数は多いと20台前後集まる神社もありますよ。

 

投稿: 玄武 | 2007年10月14日 (日) 23時27分

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